昨晩，「応募すること自体に意義があり」という精神から，
「第３回　判例時報賞　原稿募集」に応募すべき論文を，
遅くまで執筆していた関係で，
今朝，事務所への出勤が遅くなった。

このため，出勤すると・・・
「つい先程」，
（「私の職業上の実家」である）「石原総合法律事務所」の所長（兄弁）が，
「開設６０周年」ということで，直々にご挨拶にみえて，
帰られた直後，とのことであった。

アチャぁ・・・

所長直々に「不肖の弟子」のところまで，ご足労いただき，
恐悦至極です。

そこで，
この機会に，初代・石原ボスの「薫陶」を受け，直々に弁護士業務の指導を受けた弟子の一人として，

直系の弟子の「系譜」を思い起こした。

石原ボスの直弟子は，＜正統派＞と＜異端派＞にクッキリと（？）二分される。

勿論，私は＜異端派＞に属し，石原ボスには，随分とご迷惑とご心配をかけた。
あるいは，「石原会の品位」（？）を汚した。

＜異端派＞とは，どのようなタイプの弁護士か？

「石原ボスを囲む会」（通称「石原会」）で，昔，私が幹事を務めたとき，

私が「③（先代）ＫＵＮＯ」先生を指名して，
「イソ弁時代，『石原事務所で一番学んだこと』をお話しください。」
といって，（（『ＫＵＮＯ先生が』）学んだことにつき）スピーチをお願いしたところ，

「③（先代）ＫＵＮＯ」先生は，私に聞き返された。
「私のイソ弁時代，『石原事務所で一番学んだこと』って，『石原ボスが』私のようなタイプのイソ弁を雇って失敗だったなぁ，と学んだことが，（『石原ボスが』）『一番学んだこと』ではないか」と宣われた。

「⑤ＭＩＷＡ」先生は，最近，ＨＡＹＡＳＨＩ東京高裁長官を「告発」されたことで，全国的に有名になったが，石原ボスのイソ弁時代は，「イソ弁の給料が安すぎる」ということで，同期の弁護士らと徒党を組んで，「イソ弁の給与をあげろ！」と書いた横断幕を張って，イソ弁業務のストライキを首謀・主導・決行したらしい。そのため，ボス弁グループから白い目で見られることとなった石原ボスが，ＭＩＷＡ先生に，「ＭＩＷＡくんの給与を上げてやるから，ストを解除してくれないか。」と頼んできたが，「『労働組合つぶし』の勧奨は，労働法違反ですよ。」といって，ボス弁の頼みを断った，というのが「ＭＩＷＡ伝説」として，今も語り継がれている。

ちなみに，私は，ある国策刑事事件の被告人らを弁護して，有罪判決を受けた後，某検事総長宛に抗議文書を出し，その抗議文書の文面を，愛知県弁護士会の掲示板に公表したら，石原ボスから，「ＫＩＴＡＧＵＴＣＨＩくん，ヤメなさい！，逮捕されるぞ。」とお叱りを受けたことがある。

 

＊追記

正統・異端を分類した上掲・系統図について，ＭＩＷＡ先生から「異議」がでた。

異端派は，「③（先代）ＫＵＮＯ」先生ほか約１名の，計２名で，

「きわめて正統派はふたりだけ」，つまり，ＭＩＷＡ ＆ ＫＩＴＡＧＵＣＨＩだけだそうです。

昨日（令和元年５月１５日），

久しぶりに裁判所でお会いしたＳ先生（兄弁；副所長）に，

「なんで『感謝５０周年』は，やらんかったの？」とお尋ねしたところ，

「その話も出たが，当時は大ボスがご存命中で，『慶事が災いして，大ボスに何かあっても困るから。』という理由で見合わせた」とのこと。

なるほど。